鬼怒川源流部 日向倉山(1341.9m)、滝向山(993.1m) 2013年11月23日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 7:20 駐車余地−−7:22 巡視路入口−−7:24 林道横の巡視路入口−−7:38 送電鉄塔−−9:17 日向倉山 9:23−−10:13 送電鉄塔−−11:09 滝向山 11:43−−12:00 車道−−12:18 駐車余地

場所栃木県日光市(旧藤原町)
年月日2013年11月23日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場林道の路側に駐車
登山道の有無無し
籔の有無籔と呼べるのは1310m峰〜日向倉山間、日向倉山東側の1250m付近の石楠花のみ。笹はあっても低く薄く問題なし
危険個所の有無無し
山頂の展望日向倉山は南側が開ける。滝向山は展望なし
GPSトラックログ
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コメント日向倉山南東尾根を登り、日向倉山〜滝向山と歩いて滝向山南西尾根を下り最後は車道を歩いて周回。意外にも籔は一部のみで全体的には歩きやすいルート




林道カーブに駐車 林道入口(西側から見ている)
林道入口に巡視路入口あり 階段を上がると浄水施設
林道から巡視路で尾根に取り付く 巡視路は良好
送電鉄塔 鉄塔から北側を見る
巡視路が終わっても籔無しの歩きやすい尾根 840m峰
目印 目印
目印 925m峰
日陰に僅かに雪が残る(1080m付近) 石楠花が1株(1130m付近)
1250m付近で僅かに笹登場 1300m肩直下
1300m肩 笹の上に雪が残っている
真っ白な七ヶ岳は雪雲がかかる 西へ進む
尾根が痩せると籔が消える 山頂直前で雪が乗った石楠花籔
籔を抜けると日向倉山 定番の標識
栃木の山紀行も生きていた たぶん三岩岳付近
奥日光が見える 中央が枯木山
1300m肩から東へ向かう 1260m付近が石楠花籔
1230m付近で石楠花を抜ける。以降は籔無し 1200m平坦区間手前の露岩
白くなった荒海山 1210m峰で右に屈曲
振り返る。見えているのは1300m肩 送電線巡視路登場
送電鉄塔下 力強いブナ
1071m峰 1010mで東に下る。タダの斜面にしか見えない
尾根がはっきりしてくる 930m峰付近
滝向山直下の露岩。左から巻いた 滝向山山頂
3D標識 日光山紀行
栃木の山紀行 南に下る尾根に目印が続く
南西尾根に入る 870m付近
800m付近 770m付近
尾根末端で人家横に出る 尾根末端を見上げる
下ってきた尾根(左側) ワナだが熊には小さい
集落西端の転回場(林道入口)。すぐ奥に巡視路入口あり 車に到着


 稜線が繋がった日向倉山と滝向山は効率的に両者を繋げて登るのがよいと以前から考えていた。稜線の南北に林道があるが、北側の林道は川の反対側になるので川を渡れるかが心配で南側から登るのが無難。藪の観点からは北側の方が薄い可能性が高いがしょうがない。また、今週は冬型が強く現場で積雪があった可能性が高く、藪の上に半端に乗った雪は藪を重くして大きな障害となる。週末は日本海側の天候も回復するとのことで南斜面なら雪も消えるだろうから南から取りつくしかない。検索すると何件か同様のルートを歩いた記録を発見でき、一部石楠花藪があるとのこと。ここで雪が乗っていなければ大きな問題はないだろう。

 検索結果を参考に登りは日向倉山東側の1310m峰から南東に落ちる尾根を利用、途中に送電鉄塔があるはずなのでそこまでは巡視路が利用でき藪があっても濡れずに済む。帰りは滝向山南西尾根を下れば車道歩きは最短で抑えられる。

 上坪集落を過ぎると広い転回場所がありその先は林道らしい。右手に地形図に記載が無い林道が登っているがどこに行くのか不明。転回場所のすぐ先に巡視路入口を発見、ここかスタート地点だが転回場所は駐車禁止なので少し林道を上がって道幅が広がったカーブに駐車、歩いて戻る。巡視路入口の石段を上がると地形図に無い林道に出て上水道施設を通過、林道は沢沿いに上がっていて砂防ダムか何かの工事用らしい。数分で左に巡視路が分岐する。

 さすが巡視路でしっかりしている。予想外にこの標高で周囲は薄い笹。標高が上がったらもっと濃くなるかなぁ。この付近で紅葉がちょうどいい時期。送電鉄塔の下だけは樹林が切れて展望が開ける。北は日向倉山が東に延びる尾根を乗越え、南は先日登った持丸山東を乗り越える。荒海山は雪雲に隠れて下部は白くなっていた。

 この先は笹が無くなって歩きやすい落葉樹林が続く。目印はちらほら見られ歩く人はそこそこいるようだ。なぜか笹はもう消えてしまいどこでも歩ける状態。このエリアは最初に体験した持丸山〜高瀬山〜横瀬山の笹藪の体験が標準になってしまい、あれ以上の濃い笹は出合っていないので薄く感じるのか。

 登りなので尾根の分岐を気にする必要もなく気楽に登っていく。踏跡があるわけではないが目印は相変わらず点在、鹿の足跡は見受けられる。標高が上がると広葉樹はすっかり落葉し日当たりが良くなる。予想に反して笹はなかなか出現せず、昨夜までの雨で濡れた笹を漕ぐ覚悟でロングスパッツで足元を固めゴアも準備してきたのだが、今のところ出番はない。予想通り今週は降雪があったようで木陰や北斜面には雪が残っているが南斜面はすっかり消えていて枝に乗った雪も皆無。山頂までこの調子なら藪に乗った雪と格闘する必要はないな。

 藪が登場しないまま日向倉山〜滝向山の尾根が近付き、足首程度の芝生のような低い笹が登場、藪どころではなく気持ちのいい場所だ。

 高度を上げて稜線に到着、東から太い尾根が合流し、今登ってきた尾根は目立たない。笹は変わり映えせず薄いままだ。日向倉山方向に向かうと尾根が細くなり背の高い樹林帯を抜けると石楠花登場。あまり濃くはないが上に新雪が乗っており、このまま突っ込むとズボンどころかシャツも手袋も濡れてしまいそうだ。ゴア上下を装着、藪に突っ込むが袖口から手袋の中に雪が入る。こりゃオーバーミトンの方が良かったかなぁ。

 石楠花藪は意外に短く数10mでおしまい、日向倉山山頂に出ると藪から解放された。上空が開けて明るく南方向に少し展望が開けた場所であった。ここまで予想よりも藪がひどくなくてよかった。山頂標識は3D標識は無いが栃木の山紀行は健在、まだ掃除されていなかった。ここはやや山深い場所なのでまだ手が届いていないのかも。いつまで持つのかは不明だが。

 まだ疲労は感じないので休憩無しで滝向山へ向かう。たぶん登ってきた尾根よりも滝向山へ続く尾根の方が歩く人が多いだろうから目印も増えるだろうか。石楠花藪を抜けて1300m肩から下りへかかると尾根が痩せた場所で再び石楠花藪が登場するが、日当たりの影響か全く雪は乗っておらずゴアを着たままでは暑くなってきた。1230mを通過して傾斜がきつくなると藪がきれいさっぱり消え失せ、この後は藪がなさそうなのでゴア上下を脱いだ。本日の天候は良好。1210m峰で右に進路変更、今日は晴れて落葉した樹林の隙間から尾根の先が見えるのでルート判断が楽だ。

 この後も藪無し落葉樹林の歩きやすい尾根が続く。滝向山まで多少のアップダウンはあるが基本的に緩やかな下りが続くので尾根屈曲に注意が必要だが、今日は天候が良く落葉した枝の向こう側に尾根の続き具合が見て取れるのでルートファインディングは楽であった。目印はあることにはあるが、登りで使った尾根と比較すると数が少なく、日向倉山と滝向山を繋げて歩く人は意外に少ないらしい。

 標高1090mで送電鉄塔登場、ここだけ樹林が開けて南北の見通しがある。1070m平坦尾根東端には小ピークがあるが、その手前の小鞍部で巡視路は南に逃げていくがこちらは尾根を辿り続ける。

 一番ルートを間違いやすいのは1010m肩からの下りで、直進すると北に下ってしまうので途中で東にずれる必要があるが、下り始めは結構急な斜面で樹林で尾根下部が見えにくく判断が難しいし、肝心な場所なのに目印もない。まあ、最初から目印は当てにしていないけど。少し下ると尾根が収束、正しいルートに乗ったことが分かり一安心。この後も相も変わらず笹は登場せず歩きやすい尾根が続く。

 滝向山直下で2,3mの露岩が登場、左から巻いて尾根に出れば山頂はすぐだった。滝向山山頂はまだ「掃除」されていないようで「3D標識」、「栃木の山紀行」も健在。両者が無くなっていた山でも見られた「日光山紀行」もある。樹林で展望が無いが落葉して日差しがあるので休憩。昼飯を食う。ここまで来ればゴールまでもうちょっとだ。

 下山は南西尾根だが山頂から分岐しているのではなく少し南から別れているのでまずはそちらへ。目印と踏跡が続き980m肩で南に向かう尾根と分かれるが、踏跡は南尾根へと続いていた。南西尾根へは踏跡はないが植林帯で尾根上には境界標識がある。多少の灌木はあるが概ね歩きやすい植生が続く。植林で年中葉が茂っていて自然林よりも先が見通せず、たまに地形図を見て方位磁石で方向を確認しつつ下っていく。尾根は大きな分岐はなくほぼ一本道だが尾根が広がったり傾斜が変わるところは要注意。

 先が明るくなると尾根末端で植林を出ると人家の横の畑だった。すぐ西側には小さな沢が流れていて目印になる。尾根を見上げてもイマイチ顕著ではない。でも今回のように周回する場合は車道歩きを短縮できるので利用価値は高い。

 晴れて暖かい車道を歩いて車へ戻った。

 

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